技術士・技術士補

技術士は、科学技術に関する高度な専門的応用能力を要する事項について計画・研究・設計・分析・試験・評価・指導業務を行う技術者の称号で、技術士補は技術士を補助する者の称号です。

技術士・技術士補

技術士は、科学技術に関する高度な専門的応用能力を要する事項について計画・研究・設計・分析・試験・評価・指導業務を行う技術者の称号で、技術士補は技術士を補助する者の称号です。第一次試験に合格し、登録すると技術士補の、第二次試験に合格し登録すると技術士の資格が取得できます。
大部分の技術士は、国・地方自治体・企業等の組織において業務を遂行しています。また自営のコンサルタントとして、次のような分野においても活躍しています。
1)公共事業の事前調査・計画・設計管理
2)地方公共団体の業務監査のための技術調査・評価
3)裁判所・損保機関等の技術調査・鑑定
4)地方自治体が推進する中小企業向け技術相談等への協力
5)中小企業を中心とする企業に対する技術指導・技術調査・研究・技術評価等
6)大企業の先端技術に関する相談
7)開発途上国への技術指導
8)銀行の融資対象等の技術調査・評価

●国家資格

●受験資格
第一次試験:年齢・学歴などの制限はなくどなたでも受験できます
第二次試験:次のいずれかの者
1)技術士補として通算4年(7年)を超える期間技術士を補助した者
2)技術士第一次試験合格後または文部科学大臣が指定した教育機関終了後に科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画・研究・設計・分析・試験・評価の業務またはその指導業務を行う監督者のもとで科学技術関する業務に4年(7年)を超える期間従事した者
3)科学技術に関する業務に通算7年(10年)を超える期間従事し、第一次試験に合格している者または文部科学大臣が指定した教育機関を修了している者など
※()内は総合技術監理部門の実務経験年数

●試験方法・内容
・第一次試験:全科目多肢択一式で行われます。
1)基礎科目:科学技術全般にわたる基礎知識
2)適性科目:技術士法第4章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する適性
3)共通科目:数学・物理学・化学・生物学・地学のうちあらかじめ選択する2科目
4)専門科目:20の技術部門の中からあらかじめ受験者が選ぶ1部門についての基礎知識と専門知識
・第二次試験:筆記試験と口頭試験により行われます。口頭試験は筆記試験に合格した者のみに行われます。

●試験区分
1)機械部門:材料力学・機械力学・制御・熱工学など
2)船舶・海洋部門:材料・構造力学・浮体の力学など
3)航空・宇宙部門:機体システム・航行援助施設など
4)電気電子部門:発送配変電・電気応用・電子応用など
5)化学部門:有機化学製品・燃料および潤滑油など
6)線維部門:繊維製品の製造および評価
7)金属部門:鉄鋼生産システム・非鉄生産システムなど
8)資源工学部門:資源の開発および生産など
9)建設部門:土質および基礎・鋼構造およびコンクリートなど
10)上下水道部門:上水道および工業用水道・下水道など
11)衛生工学部門:大気管理・水質管理など
12)農業部門:畜産・農業化学・農業土木など
13)森林部門:林業・森林土木・林産など
14)水産部門:漁業および増養殖・水産加工など
15)経営工学部門:経営管理・数理・情報
16)情報工学部門:コンピュータ科学・コンピュータ工学など
17)応用理学部門:物理および化学・地質など
18)生物工学部門:細胞遺伝子工学・生物化学工学など
19)環境部門:大気・水・土壌等の環境保全など
20)原子力・放射線部門:原子力・放射線・エネルギー

●お問合せ:(社)日本技術士協会技術士試験センター

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