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「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」は、結婚生活44年目の夫婦の“残したい記憶”と“忘れたい記憶”生活を軸にした美しくも切ない愛の物語。
フィオーナとグラントは結婚して44年。かつて大学教授時代には教え子との浮気でフィオーナを苦しめたグラントだったが、結局は妻のもとに帰り、今は仲睦まじく湖畔の家で暮らしていた。ところが、フィオーナにアルツハイマー型認知症の症状が現れ始め、彼女は自ら介護施設への入所を決める。面会に訪れたグラントはフィオーナが自分を認識できず、車椅子の男性オーブリーと親密に過ごす姿を目の当たりにする。
記憶を失いつつあるフィオーナが、忘れることのできない記憶。消し去りたい記憶だけが心に残る皮肉。映画の中で、介護の女性がグラントに「過去を“悪い人生じゃなかった”と振り返るのは男ばかり」と言う。女のほうが執念深い・・?。過去を思い出しているときの彼女は、正気に戻って夫を責めているように見える。
認知症や老人問題は、日本に限らず現代人が避けて通れない重いテーマ。人生の最終コーナーで、愛をこんな風に振り返るのも、そんな愛の真理を突きつけられるのも、とても辛いことだ。原作はカナダの女性作家アリス・マンロー。監督は女優のサラ・ポーリー。女の情念がしんしんと伝わってくるラブ・スーリー。
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