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あるスパイの半生を描いた、名優ロバート・デ・ニーロの監督第2
作。組織と妻子という2つの“家族”の間で揺れ動く主人公の人間
ドラマを、マット・デイモンが熱演する。
共演はアンジェリーナ・ジョリー。
マット・デイモン扮するCIAのエージェント、エドワードが、イエ
ール大学在学中にスカウトされて諜報活動をスタートさせ、やがて、
東西冷戦の最中、CIA最大の汚点と言われる“ピッグス湾事件”に
巻き込まれていく。
“ピッグス湾事件”とは、1961年4月17日、アメリカの支援を受け
たキューバの反政府ゲリラがカストロ政権の転覆を狙ってピッグス
湾に決起したものの、CIA内部の情報漏洩によって失敗に終わると
いう、東西冷戦時代を象徴するような出来事だ。
ケネディ大統領暗殺の遠因にもなったと言われるこの歴史的大事件
以外にも、監督デニーロはイエール大に実在するエリート・クラブ
“スカル&ボーンズ”とか、CIAの前身であるOSS(戦略事務局)と
か、エドワードが関わるエピソード、グループ、組織の実態をスピ
ーディだが事細かに描写している。
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